トルコとマレーシア、FTAの拡大で合意

トルコのメフメト・ムシュ通産相は13日、同国を訪問中のマレーシアのアズミン・
アリ国際貿易産業相と会談し、自由貿易協定(FTA)の拡大を内容とする共同声明
を発表した。両国間取引を強化する狙い。マレーシア側は、トルコからの投資招致
に向けた基盤づくりとも位置付けている。
現行のFTAは2015年に発効した。自動車、大理石、鉄鋼、大型家電、アルミ、プラ
スチック、ガラス、食品産業の特定製品について関税を軽減している。両国はサー
ビスや電子商取引(EC)、投資関連分野に軽減対象を広げる意向だ。9月にも具体
的な交渉に入る。
両相はこのほか、民間航空運輸、ハラール製品(イスラム教の戒律に従って調理・
製造された製品)、防衛産業における提携の可能性で一致した。
トルコの20年対マレーシア輸出高は20億リンギット(4億400万ユーロ)、輸入高は
76億2,000リンギット(約16億5,000万ユーロ)だった。

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