ハンガリー中銀が追加利上げ、政策金利1.5%に

ハンガリー中央銀行は25日、政策金利を0.3ポイント引き上げ、1.5%に設定した。
利上げは3カ月連続。景気の過熱を抑え、物価の安定を図るため追加利上げに踏み
切った。 政策金利の下限となる翌日物貸出金利は0.25%から0.55%に、上限とな
る翌日物および7日物有担保付貸出金利も2.15%から2.45%に引き上げた。利上げ
と併せ、国債の購入額を週当たり600億フォリントから500億フォリントに減らすこ
とも決めた。 ハンガリーの7月のインフレ率は前月を0.7ポイント下回る4.6%に縮
小したものの、4カ月連続で中銀の上限目標値(4.0%)を上回っている。中銀は今
後について、年内は4%を超える水準で推移し、2022年半ばに目標値に戻るとの見
方を示した。 同国では景気回復が加速しており、国内総生産(GDP)は4-6月期に
前年同期比で17.9%、前期比では2.7%増加した。中銀は通年の成長率は今年が約
6%、2022年が5.5%、23年が3.5%と予測している。 中銀は声明で、需要の急速な
回復と供給不足、賃金の上昇が過度な物価上昇を招いていると指摘。インフレ見通
しが目標値で安定するまで利上げを継続するとしている。

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