ロシアの民間ガス最大手ノバテクは2日、日本の経済産業省と持続可能なエネル
ギー開発で協力する覚書を交わしたと発表した。同日から4日までウラジオストク
で開催される第6回東方経済フォーラム(EEF)の席上で行われたもので、梶山弘志
経済産業相とロシアのニコライ・シュルギノフ・エネルギー相が臨席した。覚書に
は水素とアンモニアの生産・販売、ロシアと日本国内における二酸化炭素(CO2)
の回収と貯蔵などの分野で協力する内容が含まれる。これと並行してノバテクは、
国際協力銀行(JBIC)とも低炭素プロジェクトに関する戦略的協力協定を結んだ。
同日にはまた、シュルギノフ・エネルギー相と梶山経済産業相が両国の持続可能な
エネルギー開発協力で合意した。液化天然ガス(LNG)の開発・供給や濃縮などの
プロジェクトを共同で行うとともに、該当するプロジェクト案件に対し国家支援を
提供していく。このほか、水素とアンモニア燃料の生産協力に関する作業部会を設
置することも決定した。
シュルギノフ・エネルギー相は来年6月頃にサンクトペテルブルクで開催される国
際経済フォーラムのエネルギー関連イベントに梶山経済産業相を招待した。