ロシアIT大手ヤンデックス、年内にモスクワで完全自動運転車の試験開始

ロシアIT大手のヤンデックスは8日、完全自動運転車の公道走行試験を年内にモス
クワ市内で開始すると発表した。同社が事業化を目指す無人タクシーの実用化に向
けた最初のステップとなる。
試験は同市南部ヤセネヴォ地区で実施する。ロシアの法律では、タタルスタン共和
国カザン近郊のIT特区イノポリスなどの特例を除き、無人の自動運転車による公道
走行は認められていない。これについては年内に行われる法改正により、大都市の
特定地域に限定して規制が解除される見通しだ。
ヤンデックスはこれまでにロシア国内のほか、米国およびイスラエルで自動運転車
のテストを行ってきた。同社の約170台の自動運転車の試験走行距離は計1,400万キ
ロ以上に上る。
今年7月には自動運転部門のセルフドライビング・グループ(SDG)が料理宅配サー
ビスの米グラブハブと提携し、無人配達ロボットを使ったサービスを米国の大学
キャンパスで開始している。

上部へスクロール