トルコのバス製造最大手オトカル(Otokar)は5日、ヨルダンから大型受注を獲得
したと発表した。首都アンマンの公共交通向けに136台を生産・納入するもので、
取引規模は3,200万米ドル(税込)。来年末までに納入を完了する。
受注したのは車長9メートルの「ベクティオ(Vectio)」が100台、同12メートルの
「ケント(Kent)」が36台。オトカルによれば、両モデルとも優れた居住性と高性
能を確保しながら運用コストを抑えることに成功した。
今回のアンマンのバス調達案件では、欧州復興開発銀行(EBRD)が資金を融資し
た。オトカルは本来のバス納入のほか、保守業務および運転手の訓練も引き受け
る。
同社は過去にもアンマンへバスを供給しており、今回の受注とあわせると、アンマ
ンで運行されるオトカル製バスは271台に増える。
オトカルは複合企業コチ・ブループの傘下。バスのほか、軽トラックの製造も手が
ける。平均して売上高の8%を研究開発に投じているという。