義肢大手の独オットーボック、中東欧初の工場をブルガリアに開設

義肢・福祉用具大手の独オットーボックは7日、ブルガリア南西部のブラゴエヴグ
ラトに工場を開設したと発表した。欧州連合(EU)内の生産体制を拡充する戦略の
一環で、中東欧に初の生産拠点を確保した。投資規模は1,000万ユーロのケタ台の
前半。225人を雇用し、将来的に300人に増やす。
新工場は面積約1万6,400平方メートル。主に手作業が必要な高機能の補装具やバイ
オニック(生体適合)インプラントを製造する。物流上の利点と良好なインフラ、
質の高い人材を評価してブラゴエヴグラトに白羽の矢を立てた。
必要な設備は独ドゥーダーシュタット、ケーニッヒゼー、およびオーストリアの
ウィーンの拠点から移す。これら3拠点ではより戦略性の高い業務に注力する。
中国で行ってきた車椅子製造も新工場に移管する。これにより品質を高めるととも
に、製品納入期間を短縮する考えだ。これまで外部に委託してきた製品についても
一部を内製に切り替える。

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