チェコの11月鉱工業生産高1.6%増、4カ月ぶりプラスに

チェコ統計局(CSU)が7日発表した昨年11月の鉱工業生産高(物価調整値)は前年
同月比で1.6%増加し、4カ月ぶりのプラスとなった。「食品」で上げ幅が前月の3.
1%から10.5%に拡大したほか、「飲料」が同6ポイント増の18.2%に、「機械設
備」が5.2ポイント増の11.3%に伸びて全体をけん引した。「ゴム・プラスチック
製品」(1.8%増)は前月の9.3%減からプラスに転じた。
主要産業の「自動車」は下げ幅が25.9ポイント減の7%にとどまったものの、半導
体部品の慢性的な供給不足により5カ月連続のマイナスとなった。「電子機器」
(0.1%減)は前月の2.2%増から、「基礎医薬品・医薬品製剤」(7.1%減)は10.
2%増からマイナスに転じた。 11月の新規受注高は前年同月比で9.3%増加した。
税込平均賃金は5.5%上昇している。
同国の鉱工業生産高は新型コロナからの回復を受けて4月に55.1%増と大きく伸び
たものの、その後は上げ幅が縮小し、8月から10月までは3カ月連続でマイナスと
なっていた。

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