米石油大手のエクソンモービルは1日、「サハリン1」プロジェクトから撤退する手
続きを開始すると発表した。ロシアのウクライナ侵攻を受けた決定で、ロシアにお
ける新規事業への投資も行わないとしている。
サハリン1にはエクソンが30%を出資し、オペレーターを務めてきた。経済産業省
と伊藤忠商事、石油資源開発(JAPEX)、丸紅、国際石油開発帝石(INPEX)が出資
するサハリン石油ガス開発(SODECO)も株式30%を保有しており、今後の対応に注
目が集まる。ロイター通信の2日付報道によると、SODECOとJAPEXは事実関係を確認
中という。
サハリン1はサハリン島北東沖の3鉱区における石油・天然ガス開発計画で、2005年
に商業生産を開始した。ロシア・エネルギー省によると、昨年の生産量は石油・コ
ンデンセートが8,300万バレル弱、天然ガス及び随伴ガスが120億立方メートル強
だった。