アイルランドに拠点を置く航空機リース会社アボロンは29日、トルコの航空持ち株
会社ギョゼン・ホールディング(Gozen Holding)と、トルコにおける電動垂直離
着陸機(eVTOL)の運用で提携すると発表した。英バーティカル・エアロスペース
から購入するeVOTLのうち50機を、ギョゼンに販売またはリースする。契約には、
50機の追加販売・リースオプションが含まれる。
アボロンによると、イスタンブールでは恒常的な渋滞を回避する「空飛ぶタク
シー」としての需要が見込まれる。また、近隣のリゾートへの行楽需要も期待でき
る。
アボロンは昨年6月、バーティカル・エアロスペースにeVTOL「VX4」500機を発注し
た。同機の運営で、すでに日本航空(JAL)、エアアジア、ブラジルのGOLと提携契
約を結んでいる。このような動きは、新しい移動手段であるeVTOLへの関心が高
まっている事実を反映している。ただ、アナリストらは事業化に向けて規制がハー
ドルとなり、導入への日程が組めない問題を指摘している。