仏エンジニアリング大手シュナイダー・エレクトリックは27日、ロシア事業を現地
経営陣に売却することで合意したと発表した。当局の承認を経て取引が成立する。
売却額は明らかにされていない。同社はウクライナ戦争が勃発した2月24日以降、
ロシアとベラルーシ向けの新規投資やプロジェクトの受注を停止していた。
同社のロシア事業の売上高は全体の約2%を占める。同国事業の売却により、最大3
億ユーロの正味帳簿価額(NBV)を償却し、推定1億2,000万ユーロの為替換算調整
勘定を現金以外で取り消すことになるという。
シュナイダー・エレクトリックはロシアとベラルーシで3,500人を雇用している。
同社は「秩序ある撤退」を計画しており、これら従業員の支援に万全を期す意向を
示している。