ブルガリアのバッテリー大手モンバットは9日、米バッテリー技術企業のアドバン
スド・バッテリーコンセプト(ABC)と、バイポーラ型鉛蓄電池の生産で提携合意
したと発表した。ABCの特許技術である「グリーンシール(GreenSeal)」をベース
に、世界初となる同鉛蓄電池の量産を行う。投資額は1,600万ユーロ。
これに合わせ、モンバットはブルガリア国内に生産能力1ギガワット(GW)の工場
を建設する。生産される鉛蓄電池は電圧が48ボルト、容量が32アンペア時(Ah)。
主にオンサイト設置型のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)や通信セク
ターでの利用を想定している。
グリーンシールは鉛蓄電池の製造コストを抑えながら性能を高められるABCの独自
技術。少ない鉛で多くのエネルギーを生成することができる。