スイスの重電大手ABBは21日、ロシア市場からの撤退を発表した。ウクライナへの
軍事侵攻を受けた措置。すでに2月の戦争開始以降、同国での新規受注を停止し、
現地顧客との既存契約に従い業務を履行するにとどめていた。撤退に伴い、4-6月
期(第2四半期)に5,700万ドルの引当金を計上した。
同社の年間売上高に占めるロシア事業の割合は約1〜2%。約750人の従業員の大半
は3月から有給休暇扱いとしている。
ABBはロシアで産業オートメーション、電気設備、モーター・発電機、ロボットお
よびディスクリート・オートメーション(RA)の4事業を展開していた。モスクワ
都市圏とリペツクに工場を持つほか、国内にサービスセンター7つとエンジニアリ
ングセンターがある。