ロシア中銀が6会合連続で利下げ、政策金利7.5%に

ロシア中央銀行は16日の金融政策決定会合で、主要政策金利の7日物入札レポ金利
を8%から0.5ポイント引き下げ、7.5%とすることを決めた。利下げは6会合連続。
物価の上昇ペースが鈍化する中、金融緩和を通じて低迷する経済のテコ入れを図
る。19日から新金利を適用する。
同国のインフレ率は8月に14.3%となり、前月から0.8ポイント縮小した。インフレ
率の低下は3カ月連続。通貨ルーブル高と内需の抑制、輸出制限の実施に伴う商品
の供給拡大が大きい。中銀の9日時の推定では14.1%まで下がっている。
今後について中銀は、今年の年間インフレ率を11〜13%とし、7月の予測(12〜
15%)から引き下げた。来年は5〜7%まで低下し、2024年に4%の目標値に戻ると
予想する。
中銀は声明で、経済を取り巻く環境は依然厳しく、経済活動を大きく制限している
と指摘。短期的にはインフレとディスインフレの間に均衡が保たれているものの、
中期的にはインフレリスクが勝るとしたうえで、インフレ率を目標の4%に戻して
維持するためには引き締め政策が必要になる可能性があるとした。

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