東洋インキ、ハンガリーで車載用リチウムイオン電池材料を生産

東洋インキが18日ハンガリーで、新工場を正式に開所した。投資額は70億フォリン
ト(1,700万ユーロ)。電動車(EV)向けリチウムイオン電池用の機能性分散体を
生産し、韓国SKグループのバッテリー事業SKオンに供給する。
新工場の立地はペシュト県ウーイハルチャーンで、すでに7月から量産体制に入っ
ている。従業員は30人。生産能力を現行の6倍にする計画が進行中で、来年末まで
に完了する見通しだ。
東洋インキは脱炭素化の加速でEV需要が大きく拡大すると見込み、車載用リチウム
イオン電池材料を重点開発領域の一つと位置付けている。2026年までに総額100億
円を投入して、北米・欧州・中国・日本の各拠点で分散体の生産規模を拡大し、安
定供給できる体制を構築する方針で、今回のウーイハルチャーン工場への投資もこ
れに沿うものだ。(1HUF=0.35JPY)

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