現代自動車グループは10月30日、子会社の起亜自動車が操業するスロバキアのジリ
ナ工場で2025年から完全電動車(BEV)を大量生産すると発表した。欧州市場向け
の小型車と中型車を出荷する。
ジリナ工場は現代自グループの基幹工場の一つ。2006年12月に操業を開始し、21年
5月に累計生産台数が400万台を突破した。年産能力は33万台で、小型車「シード」
のほか、そのクロスオーバー車である「エクシード」、「スポーテージ」を出荷す
る。昨年11月からは新型スポーテージのハイブリッド(HV)モデル、今年2月から
はプラグインハイブリッド(PHV)モデルも手がけている。
欧州市場ではHV、PHV、BEVの人気が急上昇しており、起亜自では昨年、欧州販売台
数(11万6,278台)に占めるこれらのモデルの割合が初めて20%を超えた。今年も
「EV6」とPHV「スポーテージ」がけん引して、1-9月期の販売台数が前年同期比
28%増の10万3,718台へ伸びた。
現代自はチェコ東部のノショヴィツェ工場ですでに「コナ」のEVモデルを生産して
いる。