電力事業者に対する「棚ぼた税」法案、スロバキア議会が可決

スロバキア議会は6日、電力料金の上昇で利益が急増している電力事業者から超過
利得税(棚ぼた税)を徴収する法案を可決した。1メガワット時当たりの発電収入
に政府が上限を設定し、その超過分に対し90%を課税する。2022年12月から24年12
月までの時限措置で、税収は電力料金高騰に苦しむ家計や企業への国家支援の財源
に組み入れる。
発電収入に対する上限価格は発電所の種類に応じて決定する。設備容量が0.9メガ
ワット未満の小規模発電所、揚水発電所またはバイオマスを燃料とする電源は課税
が免除される。また、ネットワーク産業規制庁(URSO)により承認または決定され
た発電収入価格と、政府が決定した規制価格との差額を補填する補助金の交付が認
められる。
政府は天然ガスパイプライン事業者や、原油・ガス・石炭の生産者に対しても同様
の課税を検討している。