分析・医療機器のハミルトン、ルーマニア工場を拡張

分析機器・医療機器を生産する米スイス系企業ハミルトン(Hamilton)はルーマニ
ア西部ティミショアラ近郊のジャルマタ工場を拡張する。実験・研究用製品のライ
ンナップ拡充と医療器具の生産強化が目的。投資額は1,800万ユーロで、2023年末
の完工を予定する。ニュースサイト『ルーマニア・インサイダー』が12日に伝え
た。
新施設は面積1万5,300平方メートル。実験装置部門や新設した金属板加工部門の開
発業務のほか、人工呼吸器用の消耗部品の製造を行う。拡張に伴い、約280人の従
業員を400人に増やす。建物には最大出力700キロワット(kW)の太陽光発電パネル
を設置する。
同社は今年初め、ルーマニアの板金加工機械大手アマダ(Amada)と提携して板金
加工部門を新設し、ジャルマタ工場に全自動の生産体制を構築した。同プロジェク
トへの投資額は1,000万ユーロ。これにより板金加工の外部依存をなくし、製品の
品質管理を確実に行えるようにした。
ハミルトンは2013年にスイス以外では欧州初となる工場をティミショアラに開設、
注射器の生産を開始した。ルーマニア事業は現地法人ハミルトン・セントラルヨー
ロッパを通じて行っている。

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