ポーランドの国営原子力事業会社PEJは15日、同国初の原子力発電所の建設事業者
である米ウエスチングハウス・エレクトリックと協力協定を結んだ。来年からの建
設準備段階における協力方法を定義するもので、基本設計作業、各種許認可、用地
取得、物資調達・建設計画などの項目が含まれる。両社は来年中に原発の設計に関
する合意文書に署名する予定。
ポーランド政府は11月、ウエスチングハウスに原発設置を委託することを決定し
た。同社はグダンスク北西部80キロほどの、バルト海に近いルビアトボ・コパリノ
で原発工事を行う。設置するのは加圧水型原子炉「AP1000」で、発電所の総発電能
力は最大3,750メガワットエレクトリック(MWe)。2033年の電力供給開始が予定さ
れている。
同国のマテウシュ・ベルガー戦略エネルギー・インフラ担当政府全権委員は、
「ポーランド経済の発展には安価でクリーン、安定した電力が必要で、原子力の選
択は自然なものだ。原発の開発はロシア産化石燃料への依存から脱け出す動きにも
影響を与えるだろう」と述べた。
ポーランドは国内の総発電量に占める石炭の割合が欧州連合(EU)で最も高い70%
に上っており、石炭に代わる重要電源として3つの原発の導入を計画している。2つ
めの原発については韓国水力原子力発電(KHNP)に建設を委託する方針。3つ目に
ついては委託先が未定となっている。