仏エネルギー大手のトタルエナジーズは6日、ポーランドのバイオガス生産会社ポ
ルスカ・グルパ・ビオガゾヴァ(Polska Grupa Biogazowa、PGB)を買収すると発
表した。同国における再生可能エネルギー事業の強化が狙い。バイオガスの生産能
力の増強と併せ、PGBが進める発電容量200メガワット(MW)の太陽光発電プロジェ
クトを取得する。取引額は明らかにされていない。
PGBは主に有機廃棄物からバイオガスを生成し、熱や電気利用に供給している。国
内の9地域に18施設(建設中の1施設を含む)を所有しており、最大容量は166ギガ
ワット時(GWh)に上る。従業員は130人。同社の買収により、トタルエナジーズの
バイオガス生産能力は1.1テラワット時(TWh)に増加する。
PGBの太陽光発電プロジェクトは国内の北部と西部で合計6件が計画されており、
2025年までに稼働を開始する予定。
トタルエナジーズは30年までにバイオガスの生産能力を少なくとも年間20TWhまで
引き上げることを目指している。また、再生可能電力の総設備容量を25年までに35
ギガワット(GW)、30年までに100GWに引き上げる目標を掲げる。