加ループエナジーの燃料電池システム、ポーランドの水素バスに供給

カナダの燃料電池システム大手ループエナジーは6月27日、ポーランドの電気バス
メーカー、ARP Eビークル(ARP E-Vehicles)から水素燃料電池システム「T605」
を受注したと発表した。販売代理店を務める技術商社ドラブポル(Drabpol)を通
じ、今年10-12月期(第4四半期)の納入を予定する。
「T605」は出力60キロワット(kW)。特許技術「eFlow」により、従来品と比べて
最大90%高いピーク出力と、最大16%以上の燃費の向上を実現している。同技術は
燃料電池スタック内の水素ガスの流路に、先端がすぼまった形状の台形のプレート
を用い、ガスの流速を高めている。
ARP Eビークルは同システムを、全長12メートルのバスモデル「PILEA 12」をベー
スに開発中の水素燃料電池モデルに搭載し、来年から発売する予定。
ループエナジーは欧州のバスメーカーではこれまでにイタリアのRampini Carlo、
スロバキアのMobility & Innovation (M&I)と取引実績がある。

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