ポーランド政府はワルシャワに新しい紙幣印刷所を設置する。紙幣印刷を担当する
政府機関、ポーランドセキュリティ印刷局(PWPW、日本の国立印刷局に相当)の既
存施設が手狭となっているためで、最新設備も導入してPWPWの国際競争力を高め
る。マリウシュ・カミンスキ内務相が3日明らかにした。
PWPWはワルシャワ西部のタルショミン地区にある17ヘクタールの用地を、国営製薬
企業TZFポルファから1億4,300万ズロチ(3,230万ユーロ)で取得した。PWPWが入る
同市中心部の築100年の建物は空きスペースがないうえ、保全対象のため拡張や開
発工事ができない事情がある。新しい紙幣印刷所ではパスポート、身分証明書、運
転免許証などの公文書も印刷する。
PWPWは国内だけでなく、国外の民間及び政府機関にもサービスを提供している。6
月にはギリシャ中央銀行へのパスポート用紙供給の入札で受注を獲得。今年初めに
もフランスとポルトガルと同様の契約を結んだ。(1PLN=35.53JPY)