ルーマニア中央銀行は5日、政策金利を7%で据え置くことを決めた。据え置きは4
会合連続。インフレは鈍化しているものの不確実性は増しており、高金利を維持し
て確実に押し下げる。貸出金利と預金金利もそれぞれ8%、6%で据え置いた。
同国の5月のインフレ率は10.64%となり、前月から0.59ポイント縮小した。インフ
レ率の低下は3カ月連続。賃金の上昇が価格に転嫁されているものの、燃料やエネ
ルギー価格の下落が相殺している。今後について中銀は、ベース効果や商品価格の
低下により数カ月間は下がり続けるとみる。
中銀は声明で、インフレ期待を中期的に抑えると同時に、持続可能な経済成長を妨
げない方法で年間インフレ率を目標水準(2.5%前後)に戻すことが重要だと指
摘。ウクライナ戦争の長期化と、それに関連する対ロ制裁措置などで「非常に高
まっている不確実性」を考慮して金利の維持を決めたと説明した。また、金融機関
が持つレウ建ておよび外貨建て債務の両方についても引き続き現行水準の最低預金
準備比率を維持するとしている。
アナリストらは同国のインフレ率が依然として目標水準を大きく上回っていること
から、年内は金利が据え置かれると予想している。キャピタル・エコノミクスのエ
コノミスト、リアム・ピーチ氏は、「中東欧では同国が最後に利下げを行う可能性
が高い。実施時期は来年初めになるだろう」と述べた。