エリクソンがエストニアに技術ハブを設置、国内拠点を統合

スウェーデン通信機器大手エリクソンは5日、エストニアの首都タリンに製造・技
術開発のスマートハブを設置すると発表した。同市の既存4拠点を統合し、新たに
コワーキングスペースとして、欧州の提携企業や顧客と共同でセルラー技術を用い
たエコシステムや生産技術の開発を行う。投資額は約1億5,500万ユーロのグリーン
フィールド投資となる。
新ハブはバルト3国最大のビジネスパークで最先端の都市エリアであるユレミス
テ・シティ(Uelemiste City)に設置される。5万平方メートルの広さを持ち、試
験施設と生産ライン、倉庫、オフィス機能を備える。人工知能(AI)、機械学習、
ロボット工学、インダストリー4.0(I4.0)などを活用し、製造と研究開発の両方
で効率性を高める。稼働開始は2026年初めごろの予定。同社が雇用する2,200人以
上のエストニア従業員は新ハブにそのまま移る。
また、拠点を集約することで持続可能性を高め、従来比で二酸化炭素(CO2)排出
量を最大70%減らす。電力はすべて再生可能電源で賄う。