韓国サムスンSDIがハンガリーのバッテリーセル工場を拡張する。ブダペストの
北、ゲドにある2工場のうち「第2工場」に円筒形セルの生産ラインを2本、追加す
る。投資額は3億5,000万ユーロに上る見込み。拡張により年産能力は10ギガワット
時(GWh)増加する。11日付の業界誌『バッテリーニュース.de』が伝えた。
サムスンSDIは当初4680セル(直径46ミリ、長さ80ミリ)の製造を行い、その後
4695セル(直径46ミリ、長さ95ミリ)と46120セル(直径46ミリ、長さ120ミリ)を
追加する。46120セルは独自動車大手BMWの特注品。BMWはハンガリー東部のデブレ
ツェンに建設中の工場で、2025年から新プラットフォーム「ニュークラス」を用い
た電動車(EV)の生産とバッテリーの組み立てを行う計画だ。
4680セルは米テスラが開発したもので、パナソニックも年内の量産開始を計画して
いる。