チェコのシュコダ自動車は13日、エネルギー事業子会社シュコ・エネルゴの発電施
設を100%バイオマス発電に切り替えると発表した。新たな施設を2024年の上半期
に着工し、3年以内に稼働を開始する予定。投資額は1億4,100万ユーロで、そのう
ち半分以上を政府基金からの拠出で賄う。チェコでの同種のプロジェクトとしては
過去最大規模となる。
シュコ・エネルゴはシュコダ自のムラダー・ブレスラフ本社拠点へのエネルギー供
給と、同市の地域暖房を担っている。これまでは石炭とバイオマスの混合燃料を発
電に使っていた。新たに木材チップ70%と植物由来のペレット30%を原料とするこ
とで、年間で最大29万トンの二酸化炭素(CO2)を削減する。同社は30年末までに
エネルギー生産におけるカーボンニュートラル(炭素中立)達成を目指している。
シュコ・エネルゴは05年からバイオマス燃料を使用している。シュコダ自のチェコ
工場で使われる全エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合は現在、約35%に
上る。