いすゞ自動車は13日、ロシアからの撤退を発表した。ウクライナ戦争の長期化に伴
い事業の見通しが立たなくなっていることが理由。現地子会社のいすゞルス
(ISZR)の株式をロシア同業ソレルスに譲渡する。ISZRの従業員とアフターサービ
ス事業はソレルスが引き継ぐ。ISZRは戦争勃発直後の昨年3月から事業を停止して
いた。
いすゞは2007年、ソレルスおよび双日と合弁で、いすゞブランド商用車の輸入製造
販売を手がけるソレルス・いすゞ(旧社名:セヴェルスタリ・いすゞ)を設立して
ロシアに進出。15年に合弁を解消して子会社化した後も西部ウリヤノフスクの工場
でトラックを製造し、販売とアフターセールスサービスを提供してきた。
同社は声明で、現地顧客へのサービスの継続と、ISZRの従業員の雇用維持を考慮し
譲渡先を決めたと説明した。