トルコ中銀が2会合連続で利上げ、政策金利17.5%に

トルコ中央銀行は20日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利
を2.5ポイント引き上げ、17.5%とすることを決めた。利上げは2会合連続。インフ
レ率が下げ止まりの気配を見せる中、引き締めを継続して確実に押し下げる。一
方、上げ幅は市場予測の5ポイントを下回ったことから、利上げの実効性には疑問
符もついている。
インフレ率は6月に38.21%となり、前月から1.37ポイント低下した。比較対象とな
る前年同月のインフレ率が78.62%と高水準だったことによるベース効果が大き
い。低下は8カ月連続だが、下げ幅は5月の4.1ポイントから縮小しており、中銀目
標の5%からは依然、大きくかけ離れている。
中銀は声明で、できるだけ早期のディスインフレ路線の確立と、インフレ期待の制
御、物価の過度な上昇の防止のため「引き締めプロセスの継続」を決定したと説
明。インフレの鈍化傾向を確実なものにし、インフレ状況が大幅に改善するまで引
き締め政策を「適切かつ段階的に」強化する方針を繰り返した。

■前回に続き予想を下回る上げ幅、中銀の独立性に疑問も

中銀は「金利の敵」を自任するエルドアン大統領の意向に沿う形で、高インフレ下
でも金利を引き下げる異例の対応を続けてきた。5月の選挙後、同大統領はインフ
レに引き締め政策で対抗する「正統派」の経済チームを発足させ、利上げを容認す
る姿勢に転身。中銀はエルカン新総裁の下での初会合となった前回6月の会合で
2021年3月以来27カ月ぶりとなる利上げに踏み切り、政策金利を6.5ポイント引き上
げたが、エコノミストからは上げ幅が不十分だとの指摘が出ていた。
今回の2.5ポイントの利上げについてブルーベイ・アセットマネジメントのティモ
シー・アッシュ氏は、「ロクなものではなく、失敗だと思う。またも期待外れだ」
と辛らつに批判。「エルカン総裁とシムセク新財務相には金融引き締めを行う権限
が無いのではと考える一部の憶測を裏付けるものだ」と述べて中銀の独立性に疑問
を呈した。

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