ロシアのプーチン大統領が24日、中央銀行デジタル通貨(CBDC、デジタル・ルーブ
ル)の導入に向けた民法改正案に署名した。破産・相続関連条項を除き来月1日に
発効する。これにより、早ければ来月にも一般消費者を対象とした実用試験がス
タートする。
政府はCBDCを、現金、キャッシュレスに並ぶルーブルの第3の「形」であり、決
済・銀行振替の手段と位置付ける。中銀が主としてCBDCインフラを運営する。
国民に使用の義務はないが、エルヴィラ・ナビウリナ中銀総裁は24日、国民や企業
が次第にCBDCの長所を理解し、利用が広まることを希望するコメントを発表した。
ただ、オルガ・スコロボガトヴァ副総裁によれば、本格的導入は早くて25年から、
遅ければ27年になる見通しだ。
ロシアは20年の中銀報告を機に、デジタル・ルーブル導入プロジェクトを開始し
た。ウクライナ侵攻直前の昨年2月に国内銀行と共同で運用試験を始めたところ
だった。
デジタル・ルーブルの実用化をめぐっては、西側諸国による対ロシア金融制裁の抜
け道になるという懸念もある。