中国の電池メーカー、サンウォーダ(Sunwoda)がハンガリー北東部のニーレジ
ハーザに同社初の欧州工場を設置する。電気自動車(EV)用バッテリーを生産し、
同地で拡大する需要を取り込む狙い。投資総額は約5,800億フォリント(15億2,000
万ユーロ)で、第一段階として930億フォリントを投資する。同国のシーヤールト
外務貿易相が27日に明らかにした。
来年着工し、2025年末に生産を開始する。雇用規模は数千人に上る見込み。電力は
基本的に自社の太陽光発電施設で賄う。同社は中国自動車大手の広州汽車、電気自
動車(EV)メーカーの小鵬汽車(Xpeng Motors)、独メルセデスなどを顧客に持
つ。
ハンガリーには中国電池メーカーの進出が相次いでいる。東部デブレツェンでは寧
徳時代新能源科技(CATL)が73億ユーロを投じて工場を建設しているほか、湖北億
緯動力(Eve Power)も電池生産を行う計画を発表した。北西部のアーチでは浙江
華友鈷業(華友コバルト)が正極材工場を建設する予定だ。(1HUF=0.40JPY)