ルーマニア中央銀行は7日、政策金利を7%で据え置くことを決めた。据え置きは5
会合連続。インフレは鈍化しているものの依然として目標水準を上回っており、高
金利を維持して確実に押し下げる。貸出金利と預金金利もそれぞれ8%、6%で据え
置いた。
同国の6月のインフレ率は10.25%となり、前月から0.39ポイント縮小した。インフ
レ率の低下は4カ月連続。エネルギー価格の下落が大きい。今後について中銀は、
ベース効果や商品価格の低下により今年7-9月期には1ケタ台まで下がるとみる。
中銀は声明で、財政支出の拡大、ウクライナ戦争の長期化とそれに関連する対ロ制
裁措置などで不確実性やインフレリスクが高いと指摘。インフレ期待を中期的に抑
えると同時に、持続可能な経済成長を妨げない方法で年間インフレ率を目標水準
(2.5%前後)に戻すため金利の維持を決めたと説明した。
金融機関が持つレウ建ておよび外貨建て債務の両方についても引き続き現行水準の
最低預金準備比率を維持するとしている。