DNAを情報記録媒体として用いるDNAストレージ技術を開発するリトアニアのゲノミ
カ(Genomika)はこのほど、欧州イノベーション会議(EIC)、スイス、英国から
合計500万ユーロを調達した。欧州の重点技術開発戦略の一環として、次世代スト
レージ技術の実用化に向けた企業連合を運営する。資金を設備・機材の強化、優秀
な人材の雇用に充て、今後3年で製品化にめどをつける計画だ。
ゲノミカは2019年の創業。カウナス・テックパークに本拠を構える。ルカス・ジェ
マイティス共同創業者はストレージ技術の変遷を振り返ったうえで、DNAストレー
ジは「急拡大するデータ保存需要に応えられる能力があるため、これまでの技術と
異なり、何世代にもわたって使い続けることができる」と自信を示している。