スロベニアのアンドラダ・グループ、ハンガリーに電池リサイクル工場建設

スロベニアの電池リサイクル企業アンドラダ・グループ(Andrada Group)はハン
ガリー北東部のアルソソルカに電気自動車(EV)用リチウムイオンバッテリーのリ
サイクル工場を建設している。ハンガリーのシーヤールト外務貿易相が29日明らか
にした。投資額は100億フォリント(2,620万ユーロ)で、スロベニア企業による同
国への投資では過去最大。政府が47億フォリントを助成する。
新工場のバッテリー処理能力は年間1万トンで、新規雇用は200人。工場では車載電
池の完全な循環に向けて最先端の技術と設備を導入し、環境汚染が起きないように
する。シーヤールト氏によると、同社の環境基準はハンガリーよりも「4倍厳し
い」という。
ハンガリーには中国を中心に電池関連メーカーの進出が相次いでいる。東部デブレ
ツェンで寧徳時代新能源科技(CATL)と湖北億緯動力(Eve Power)が電池工場を
建設しているほか、北東部のニーレジハーザではサンオーダ(欣旺達、Sunwoda)
が同社初の欧州電池工場を計画している。北西部のアーチでは浙江華友鈷業(華友
コバルト)が正極材工場を建設する予定。また韓国の正極材最大手エコプロBMは同
国バッテリー材料メーカー初の欧州工場をデブレツェンに建設している。

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