ポーランド石油大手オルレンは17日、国内鉄道車両メーカーのペサ・ビドゴシュチ
から調達した最新式の水素燃料電池機関車を初運行したと発表した。グループの水
素戦略に基づき、拠点内の貨物輸送燃料を水素へ切り替える第一歩となる。
オルレンは北部グディニャーヘル間で同機関車を試験的に運行した。まずはプウォ
ツク拠点で実用化し、他の拠点にも広げていく方針だ。
機関車の水素タンク容量は燃料電池バスの5倍強の175キログラム。けん引システム
は出力各85キロワットの燃料電池2基と二次電池および駆動モーター4基で構成され
ている。
オルレンは鉄道および公共交通での水素活用をうながす戦略を掲げる。2030年まで
に再生可能電力・廃棄物由来のグリーン水素技術に74億ズロチ(約16億ユーロ)を
投資する計画だ。鉄道向けでは、長期的に水素市場を開拓し、鉄道向け水素供給所
ネットワークを構築することを目指す。(1PLN=33.94JPY)