米電子部品大手のモレックスは9日、ポーランド南部のカトヴィツェに生産施設を
開設したと発表した。グローバルな生産体制を拡充する戦略の一環。子会社で医療
機器の開発製造受託(CDMO)を手掛けるフィリップス・メディサイズ向けの高度な
医療機器や、自社の顧客向けに電動車(EV)用製品を製造し、スムーズな納品に貢
献する。投資額は1億1,000万ドル。
施設面積は2万3,000平方メートルで、将来的には最大8万5,000平方メートルを増床
する計画。当初は医療・診断機器の生産を行い、その後、EVバッテリーの相互接続
ソリューションや高電圧バスバーを製造する。従業員は約350人を雇用する。
同社はポーランドで西部のスレンチンと南西部のロキトキにも拠点を持つ。今回カ
トヴィツェを選んだ理由については製造とエンジニアリングの双方で人材が豊富な
ことを挙げた。