ポーランド石油大手オルレン、Kufpecのノルウェー権益を取得

ポーランドの石油大手オルレンは20日、グループ会社のPGNiGアップストリーム・
ノルウェー(PUN)を通じ、クウェート海外石油開発会社(Kufpec)のノルウェー
子会社Kufpecノルウェーを完全買収すると発表した。PUNが生産活動を行うノル
ウェー大陸棚の5つの油田について、Kufpecノルウェーが持つ権益を新たに取得す
る。取引額は4億5,400万ドル。競争当局の承認を経て年内の取引完了を見込む。
権益が拡大するのはギナ・クログ、スレイプナー・ヴェスト、スレイプナー・オス
ト、グングネ、ユトガルドの5つの石油・ガス田。これによりノルウェーにおける
オルレンの天然ガス生産量は30%以上増え、年間40億立方メートル(bcm)に拡大
する。同社はガス生産量を年間120億立方メートルに増やす目標を掲げており、そ
のうち半分をノルウェー産とする計画だ。
買収が完了すると、オルレンがノルウェー大陸棚に持つ権益数は94となり、同地域
の活動企業の中で第5位に浮上する。可採埋蔵量(石油・ガス)は石油換算で4億バ
レル、1日当たりの炭化水素生産量は2024年末までに石油換算で10万バレル(boe)
以上が見込まれている。
Kufpecはノルウェーのオフショア油田事業から完全に撤退する。同事業に参入した
2013年から現在までの累積利益は約7億ドル。

上部へスクロール