マクニカは5日、ハンガリーの人工知能(AI)・自動運転技術スタートアップ企
業、エーアイモーティブ(aiMotive)と戦略提携すると発表した。国内外の自動車
メーカーやティア1サプライヤー向けに、エーアイモーティブの自動運転シミュ
レーションシステム「aiシム」を提供していく。シミュレーターやデータセットな
どのツールも併せて提供し、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転(AD)用ソ
フトウエア開発の大幅な効率化を支援する。
ADASとADのソフト開発は高度化が著しく、製品化のためには事前のシミュレーショ
ンが非常に重要となっている。一方、従来の公道試験や物理テストは天候条件やシ
ナリオ数などで制限が多く、検証作業に膨大な時間を要する。
aiシムは様々なセンサーをベースにした複雑なシミュレーション環境や、最新のレ
ンダリング技術に基づく天候の再現、1,500以上の事前定義のシナリオなどを特徴
とし、長距離の走行テストや過酷な運転シナリオでADシステムを検証するための優
れたテスト環境を提供する。ユーザーはこれにより検証作業に要する時間とコスト
を大幅に削減し、開発期間の短縮と競争力の強化を実現できる。同システムは自動
車用機能安全規格の「ISO26262」で定義された最高水準のリスクレベル「ASIL-D」
に対応している。
エーアイモーティブは2015年の設立。22年末から欧州自動車大手ステランティスの
傘下にある。