ブルガリアのミレナ・ストイチェヴァ革新・経済成長相はこのほど、国連気候変動
会議(COP28)が開催されているドバイで、欧州連合(EU)復興ファシリティ枠
で、スタラ・ザゴラ水素バレー計画に820万ユーロを助成すると発表した。政府の
目指す「経済の脱炭素化」を強く後押しする効果を見込んでいる。
「水素バレー」では、生産から貯蔵、供給、消費に至るバリューチェーンの全段階
を創造することが想定されている。国の支援の対象となるのは再生可能エネルギー
で生産されたグリーン水素および、原子力も含めた低炭素型水素だ。しかし、いず
れも化石燃料由来の水素に比べると競争力が大きく劣るため、EUによる多額の助成
に頼っているのが現状だ。
スタラ・ザゴラの水素バレーは今年1月にもEU研究開発プログラム「ホライズン・
ヨーロッパ」から800万ユーロの助成を受けている。