ポーランド中銀が金利据え置き、3会合連続

ポーランド中央銀行(NBP)は9日、主要政策金利である7日物レファレンス金利を
5.75%に据え置くことを決めた。据え置きは3会合連続。インフレの鈍化が続く
中、物価の先行きに不確実性があることから金利を維持して様子を見る。このほ
か、ロンバート金利を6.25%、公定歩合(再割引率)を5.80%、預金金利を5.25%
に据え置いた。
同国のインフレ率は12月に6.1%となり、前月から0.5ポイント低下した。燃料、エ
ネルギーと食品価格の低下が大きい。昨年2月からの下げ幅の合計は12.3ポイント
に上る。今後について中銀は、世界的なインフレ圧力の低減と国内経済の活動鈍化
の作用でインフレ率は数四半期に渡り下がり続けるとみる。
中銀は声明で、政府の財政政策の内容や電気・ガス料金の規制措置の期限が不明確
なため、中長期的なインフレ動向には不確実性が伴うと指摘。それらが物価に及ぼ
す影響と、景気回復の緩やかなペースを考慮して据え置きを決めたとしたうえで、
現在の金利水準は2.5%のインフレ目標を中期的に達成するのに十分だとの見解を
示した。また、通貨ズロチ相場の変動を抑えるため外為介入する可能性を示唆し
た。

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