シュコダ自がブルネイ参入、ASEAN攻略の一環

チェコのシュコダ自動車は30日、ブルネイ市場への参入を発表した。新興の成長市
場を攻略する戦略の一環。地場のTCYモーターズと提携し、首都バンダル・スリ・
ブガワンのショールームで輸入販売を行う。今後5年間で4%の市場シェア獲得を目
指す。
欧州モデルのSUV「コディアク・スポーツライン」と中型車「オクタヴィアRS」に
加え、インド攻略モデルのSUV「クシャク」と「スラビア」を輸入販売する。今年
後半にはSUV「カロク・スポーツライン」と新型コディアクを投入する計画。シュ
コダ自によると、ブルネイは自動車所有率が高く、住民2.6人あたり自家用車1台を
保有している。同社は年間の販売台数を最大600台と見込む。
シュコダ自は東南アジア諸国連合(ASEAN)での知名度向上を目指しており、昨年9
月には先駆けとなる形でベトナム市場への参入を発表した。現地提携企業が東北部
のクアンニン省で建設している年産能力12万台の工場では今年上半期からクシャク
を、2025年からはスラビアをコンプリート・ノックダウン(CKD)生産する予定
だ。製品はASEAN全域への輸出を想定している。