商船三井、ポーランド向けFSRUの優先交渉権獲得

商船三井は2日、ポーランドの送ガス事業者ガスシステム(Gaz System)と新造の
浮体式液化天然ガス(LNG)貯蔵再ガス化設備(FSRU)1隻の定期用船契約に関する
優先交渉権を獲得したと発表した。
ガスシステムはバルト海の港湾都市グダニスクの沖合3キロメートルの位置に洋上
LNG気化ターミナルを設置する「グダニスク湾LNGターミナル」計画を進めている。
同計画に用いるFSRUはポーランドが初めて導入するもので、同国のエネルギー安全
保障への貢献が期待されている。ターミナルのLNG年間処理能力(気化後)は60億
立方メートル。2028年の稼働開始を予定する。
FSRUはLNGを洋上で受け入れて貯蔵し、再ガス化を行ったうえで陸上に送出するこ
とができる浮体式設備。陸上に同等の設備を設置する場合に比べ、コストを抑え、
工期を短くできる利点がある。

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