インドの電気通信機器大手HFCL、ポーランドで光ファイバーケーブルを生産

インドのHFCLは20日、ポーランドに光ファイバーケーブルの工場を設置すると発表
した。成長が見込まれる欧州での需要を取り込む狙い。製品は同国をはじめ英、
独、ベルギー、仏などの主要市場に供給する。第一段階の投資額は1億4,400万ル
ピー(約160万ユーロ)。工場の年産能力は当初、325万キロメートルで、最大700
万キロメートルまで拡張できる。
欧州の光ファイバーケーブル市場は今後5年間で4.5%の年平均成長率(CAGR)が見
込まれている。光ファイバー網を推進する業界団体の欧州FTTH評議会によると、
2028年までに欧州連合(EU)域内の約3億800万世帯で、基地局から各家庭までの全
回線を光ファイバーでつなぐFTTH(ファイバー・トゥー・ザ・ホーム)方式の回線
を使えるようになる。
HFCLは収益に占める輸出割合を現在の30%から今後4年間で70%まで拡大する目標
を掲げており、欧州を目標達成に向けた要と位置付けている。ポーランドを工場の
立地に選んだ理由として同社は、他の欧州諸国へのアクセスの良さ、高度な人材と
低廉な人件費、優れた誘致インセンティブを挙げた。

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