楽天グループは26日、通信プラットフォーム子会社の楽天シンフォニーがウクライ
ナ移動通信最大手のキーウスター(ビオングループ)と、特定企業の通信機器に頼
らない携帯電話基地局の運用技術「オープンラン」および第5世代通信規格(5G)
関連技術の導入で基本合意したと発表した。今後、両社の担当範囲をすり合わせ、
年内に作業を開始する。
今回の合意は、戦時下のウクライナに暮らす人々、同国経済、そして戦後の復興に
向けた支援を行う楽天グループとビオングループの取り組みの一環だ。楽天シン
フォニーとビオンは昨年8月、ウクライナの通信インフラ再構築の加速を目的に、
オープンランとデジタルサービス分野における協業で基本合意書を交わしている。
キーウスターは国内通信市場の最大手。移動通信で2,400万人、インターネット接
続サービスで100万人の加入者を誇る。2年前のロシアのウクライナ全面侵攻後も顧
客の接続環境を維持するため、多額の投資を行ってきたという。