アルバニアのソフトウエア開発企業Dev.alは8日、電子決済サービスを提供するル
ビコン(Rubicon)の過半数株式を取得したと発表した。金融サービス分野に進出
する戦略の一環。取引額は明らかにされていない。両社は今後、顧客に包括的な決
済ソリューションを提供し、国内だけでなく周辺国の電子決済市場でも主導的地位
を狙う。
ルビコンは電子マネー機関(EMI)としてアルバニア政府の認可を受けている。即
時決済(インスタント・ペイメント)アプリの「Pago.al」をはじめ、実店舗での
支払いと電子商取引(EC)の両方に対応するデビットカードの発行など様々なサー
ビスを提供している。米マスターカードからカード発行のライセンスを付与された
プリンシパルメンバーでもある。
Dev.alはアルバニア国内で2万を超える顧客を持ち、主に請求や営業販売における
決済業務向けのソリューションを開発している。創設者のイグリ・ジェリシュティ
社長は「電子決済ソリューションへの事業拡大は当然の帰結だ。ルビコンの買収に
より金融サービス分野での存在感を高め、顧客により良いサービスを提供できるよ
うになる」と述べた。