ポーランドの石油大手オルレンは12日、国内初となる洋上風力発電サービスの新会
社バルティック・オフショア・サービス・ソリューションを設立したと発表した。
オルレンの再生可能エネルギー子会社エネルガ・ウィトワルザニー(Energa
Wytwarzanie)、およびカナダの海上風力発電大手ノースランドパワーによるコン
ソーシアムとして運営し、バルト海における洋上風力発電事業に対し包括的なサー
ビスを提供していく。
オルレンはノースランドと共同で、発電容量が1.2ギガワット(GW)の洋上風力発
電プロジェクト「バルチックパワー」を進めている。新会社は同プロジェクトに関
する技術と運用面のほか、商用展開から契約までを網羅した広範なサービスを提供
する。また、オルレンが設置する風力発電管理センターの運営を統括し、発電資産
の監視や制御を行う。
バルト海全体の洋上風力発電の潜在的な発電容量は90GWを超えると予想されてい
る。エネルガ・ウィトワルザニーは新会社を通じ、洋上風力発電所の個々のパーツ
の保守点検、発電機械や設備の技術的な効率と可用性の確保、および検査の実施に
責任を負う。