ブルガリアの貨物輸送ドローン製造・運用会社ドロナミクス(Dronamics)は19
日、欧州イノベーション会議(EIC)から1,000万ユーロの助成金を確保したと発表
した。資金は長距離輸送用ドローン「ブラックスワン」の商業展開に振り向ける。
EICは2022年11月にも、ディープテックの振興に向けたアクセラレーター・プログ
ラムの枠組みを通して同社に250万ユーロを助成している。
ドロナミクスは現在、ブラックスワンの飛行試験を行っており、年内の完了後に商
業運航を開始する。最初はギリシャで本土と島嶼部を結ぶ中長距離の当日配達事業
を行う。
ブラックスワンは最大積載量350キロ、航続距離2,500キロメートル。燃費が良く、
航空貨物便を含め他の輸送手段より二酸化炭素(CO2)排出量を最大60%削減でき
るほか、コストも半分に抑えられるという。