仏タイヤ大手ミシュランがハンガリー北東部ニーレジハーザにあるスポーツカー用
タイヤ工場で、硬化設備の近代化を進めている。加硫(プレス)機をこれまでの蒸
気式から電気式に置き換え、40台ある加硫機すべてを年内に刷新する。これにより
エネルギー効率が7倍向上するという。『ブダペスト・ビジネス・ジャーナル』が
20日伝えた。
硬化はタイヤ製造プロセスの最終段階に当たる。ミシュランは2010年代初めにドイ
ツで電気加硫法を開発し、21年にニーレジハーザ工場に電気加硫機のプロトタイプ
を設置。翌年には6台の加硫機を導入し7台体制で稼働を開始した。加硫機の制御装
置には独シーメンスの技術が使われている。
ニーレジハーザ工場は1962年の設立。ミシュランは96年に同工場を取得した。従業
員数は約1,000人。スポーツカーおよびスーパーカー用のタイヤを生産し、ポル
シェ、ランドローバー、AMG、フェラーリなどのブランドに供給している。