ポーランドのバス製造大手ソラリスは15日、独フランクフルト・アム・マインの公
共交通事業者ICBから連接式の水素バス「ウルビーノ18ハイドロジェン」9台を受注
したと発表した。2025年7月に納車する予定。 ウルビーノ18ハイドロジェンは全長
18メートル。搭載する燃料電池はカナダの燃料電池大手バラード・パワー・システ
ムズ製で、出力は100キロワット(kW)。屋根にある8つの水素燃料タンクに合計2,
130リットルを貯蔵し、最長350キロメートルを走行できる。エネルギー需要のピー
ク時に燃料電池をサポートするトラクションバッテリーを搭載する。
二酸化炭素(CO2)冷媒ヒートポンプや、死角監視用の米ストーンリッジ製電子ミ
ラー「ミラーアイ(MirrorEye)」を搭載する。自社開発の遠隔診断システム
「eSConnect」により車両のバッテリー残量と航続可能距離、電力消費量などの情
報をリアルタイムで監視できる。
ICBは30年代初頭までの電動化を目指しており、すでにソラリスの水素バス23台を
導入している。