自動車用施錠システムを手がける独フーフは16日、ルーマニア西部ティミショアラ
の拠点に製品試験の基幹施設を開設したと発表した。「ルーマニア技術研究所
(TCRL)」と呼ばれる同施設はフーフの技術センターの中で最大規模。主にドアハ
ンドルやデジタルキーなどの製品の試験と検証を行う。
TCRLは敷地面積が1,700平方メートル。フーフが欧州5カ国(ポルトガル、スペイ
ン、ポーランド、ドイツ、ルーマニア)に持つ拠点すべてにサービスを提供する。
同社は2006年、ハンガリー国境に近いアラドに工場を設けてルーマニアに進出し
た。11年にはティミショアラに研究開発(R&D)センターを設立。現在、アウ
ディ、BMW、フォード、GM、PSAなどのメーカー向けに、パッシブ・エントリーシス
テム、トランクの自動開閉用センサー、携帯電話システムのインターフェース用ソ
フトウエア・ソリューションを開発している。
フーフはルーマニア全体で約1,000人を雇用している。31年までに売上高20億ユー
ロを達成する目標にとり、同国は重要な役割を果たすと期待されている。