中国企業のハンガリー投資事業、電池産業を中心に152億ユーロ規模

ハンガリーのシーヤールト外務貿易相は23日、訪問先の北京で、現在同国で進行中
の中国企業による投資プロジェクトの規模は総額6兆フォリント(約152億ユーロ)
に達すると述べた。車載電池工場を中心に2万5,000人の雇用創出が見込まれる。
ハンガリーは欧州における中国企業の主要な投資先となっている。電池関連では東
部デブレツェンで寧徳時代新能源科技(CATL)が73億4,000万ユーロを投じて年産
能力100ギガワット時(GWh)の工場を建設しているほか、湖北億緯動力(Eve
Power)も工場を建設中だ。北東部のニーレジハーザではサンオーダ(欣旺達、
Sunwoda)が同社初の欧州電池工場、北西部のアーチでは浙江華友鈷業(華友コバ
ルト)が正極材工場を建設する予定。電気自動車(EV)・電池大手の比亜迪汽車
(BYD)も南部のセルビア国境近くに約50億ユーロを投じて同社初の欧州工場を建
設している。
ハンガリーのEV用電池生産能力は2023年末時点で世界第3位の50GWhだった。CATLの
工場が稼働する25年には150GWhに増える見込み。車載電池の輸出では世界5位に付
ける。

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