ルノーと吉利のエンジン合弁、ルーマニアでダチア向けに生産開始

仏自動車大手ルノーと中国吉利汽車のエンジン合弁会社ホースは6日、ルーマニア
中南部ミオベニの工場で1.2リットル3気筒ガソリンエンジン(HR12)の生産を開始
したと発表した。ルノー傘下ダチアの新型「ダスター」に搭載されるもので、同地
の工場に供給する。
HR12エンジンの生産に向け、ホースはミオベニ工場で新たに70人を雇用するととも
に、年間45万基のエンジン生産能力を整備した。シリンダーブロックも現地のアル
ミニウム鋳造所で製造する。完成品のうち18%はトルコのブルサにあるホースの工
場に輸出する予定。
HR12はホースのラインナップの中で最も高効率のエンジン。ハイブリッド車(HV)
を含む様々な車両に搭載される。最高出力は96Kw、最大トルクは230Nm。
今年5月に正式に発足したホースは内燃機関車向けの熱効率に優れたエンジン、ハ
イブリッド技術の開発などに専念する。従業員は約1万9,000人で、世界に工場を17
カ所、研究開発(R&D)拠点を5カ所持つ。年約500万基のパワートレインユニット
を生産する。

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